1 / 4123...最後 »
2015年12月11日

∧∧∧山にまつわる怖い話Part1∧∧∧


187 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :03/02/02 01:31

学生時代、一人で山に行き、適当な場所で勝手にテントを張った。
近くにはキャンプ場があり、悪い事ながら、こそこそと水など汲むには丁度良い。

ふと散歩を思い立ち、川にかかる橋を渡ると、
地面が締まった平坦な場所に出たが、そこはかなり古い墓地だった。
鎌倉時代を思わせる石塔を眺めるうち、その墓地にテントを張りたくなってしまった。
墓地での露営など考えたくもないし、気色悪いという思いは無論あった。

テントを張った場所に戻る頃には雨が降り始め、さきほどの巨木に囲まれた平坦な地面が、どうにも恋しい。
テントを大雑把にたたみ、その墓地に向かおうとした瞬間、ふと思った。
なぜ墓地で一夜を明かしたいんだ?
なぜそんな気持になったんだ?

恐怖とは違う不思議な感情に捉えられ、下山を決意した。
すでにバスは無い。
夜の雨の中、麓まで歩けば3時間はかかるだろう。
それでも俺は麓を目指して歩き始め、最後はほとんど走り出さんばかりになっていた。

なぜあの時に限って、墓地で露営したくなったのか。
怖いというより不思議な感じだ。

2015年11月28日

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part68∧∧


367 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2013/04/05(金) 17:47:53.24 ID:LXc+rWY50

山仲間の話。

彼が友人であるN君と二人で、夜の山を登っていた時のこと。
月明かりでボンヤリと照らされた山道を辿っていると、前を進んでいたN君がいきなり足を止めた。
「どうした?」と呼び掛けたが、返事がない。
「おいどうしたんだよ、Nってば!?」肩に手をかけ、強引に振り向かせる。
その顔はまったく見覚えのないものだった。
硬直した彼に向かい、そいつはニヘラと薄く嗤って答えた。
「Nって誰だ?」
悲鳴を上げると、後も見ずに逃げ出した。
背後から不気味な嗤い声が届いたが、幸いにも後は追って来ないようだ。
嗤い声は段々と小さくなっていく。
足下も確かでない山道を転びながら走っていると、唐突に誰かに抱き止められた。
「おい、何やってんだ!?」
彼を抱き締めて大声を上げる男性、その顔は間違いなくN君のものだった。
我に返ると、腰が抜けたようになってしまい、その場に崩れ落ちたという。

その直後、N君に聞かされた話。
「ふと目が覚めたら、隣の寝袋が空になっていてさ。
 雉でも撃ちに行ったのかと思ったが、いつまで経っても帰ってこない。
 気になって捜しに出たら、上の方からお前が叫びながら走って下りてきたんだ」



368 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2013/04/05(金) 17:48:29.26 ID:LXc+rWY50

そう聞かされて落ち着くと、ようやくまともに物事が考えられるようになった。
そうだった。
二人はこの少し下場にテントを張り、夕食と酒を楽しんでから就寝したのだった。
しかしそこまで思い出したものの、何故眠っていた筈の自分が寝袋を抜け出して、
得体の知れない誰かと一緒に夜の山を登り始めたのか、まったく記憶にない。
……気が付いたら、二人で夜の山道を歩いていた。
先導する何者かをN君だと思い込んで……思い込まされて?
二人して顔を見合わせたが、どちらの顔も白くなっていたという。
テントまで駆け戻ると、消していた焚き火を再び起こし、杖をしっかりと持って寝ずの番をすることにする。
とても意識を手放す気にはなれなかった。

幸いその後は何も変わったことは起きず、無事に朝を迎えた。
慌ただしく荷物を片付けると、予定を切り上げて一目散に下山したそうだ。

2015年11月01日

∧∧∧山にまつわる怖い話Part13∧∧∧



176 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/09/27 22:38:25 ID:yrDc/s+P

友人の話。

彼女の実家は、山深い田舎にある。
都市部では縁遠くなった祭りなどがまだおこなわれていて、
彼女曰く、帰郷するのをけっこう楽しみにしているらしい。

彼女がまだ小学生だった頃。
従姉妹たちに誘われて、近くの神社の夏祭りに出かけた。
出る前に祖父が声をかけた。
「にやりにやりに会わんようにな」
意味がわからなかった彼女はさして気にも留めず、従姉妹と一緒に家を走り出た。

境内は狭かったが、子供が満足するほどには夜店が出ていた。
人出も結構多く、祭りの雰囲気を満喫したという。
焼きトウモロコシを買ったのだが、後で食べようと思い、口を付けずにおいた。

そのまま人ごみに押されて、お堂の方へと流されて行く。
横手には沢山の絵馬が奉納されていた。
その時、絵に描かれた馬と目があった。
馬はいやらしく口元を歪めて、ニヤリ、と笑いかけてきた。
慌てて従姉妹に知らせたのだが、従姉妹には普通の絵馬に見えたと言う。
しかしそう言いながらも、従姉妹は彼女を背中にかばってくれた。
馬はその間も、ずっとニヤニヤと笑っている。

2015年10月30日

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part67∧∧

512 :本当にあった怖い名無し:2013/03/09(土) 18:39:13.67 ID:p5/JBmJ6O

怖いと言うか不思議な体験談。

地元に岩肌剥き出しの山があって、その山の中には注連縄が張られた洞穴がある。
村祭りに使用した道具類(榊の枝や藁細工等)は、この洞穴に捨てる習わしとなっている。
昔から、洞穴には山の神とその子供が住んでいると言われ、
捨てられた祭り道具を山の神が子供に与えては、遊ばせていると言う。
だから祭り道具(特に藁細工)は、子供が喜びそうな物に仕上げなければならない。

小六の時、洞穴付近で不思議な子供を見た。
お婆ちゃんと一緒に山菜取りをしていると、子供の笑い声が聞こえた。
笑い声のする方へ行ってみると、洞穴の入口前の広場で二人の子供が楽しそうに遊んでいた。
一人は榊の枝を振り回し、もう一人は藁細工を持って、
木から木へと、山の岩肌から岩肌へと、ピョンピョン跳び回っていた。
それは人間の子供にはとても真似出来ない動きで、その華麗な動きに思わず魅とれてしまった。
「お~い、○○(俺の名前)」と、後ろからお婆ちゃんの呼ぶ声がする。
その声に驚いたのか、二人の子供は気付いた時にはもう姿を消していた。
合流したお婆ちゃんにこの事を話すと、そんな子供の声なんて聞こえなかったと驚いていた。
その後、良い物を見たねえ~と頭を撫でてくれた。
それ以来、ちょくちょく洞穴まで行ってみるも、子供達には二度と会える事はなかった。

ちなみに、洞穴の奥には山の神を祭る石の祠があり、祠の中には山の神の姿を彫った石碑が納められている。
その姿は中央に女性が、左右には子供達が一人ずつ居て、女性にしがみつく様に彫られていると言う。

2015年10月26日

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part64∧∧

92 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/08/27(月) 19:24:02.87 ID:wDY8+Vgz0

『山奥にある研究所』

昔馴染みの話。

彼はよく大学付属の研究施設を利用している。
その研究所は結構な山奥にあるのだが、
賄いの世話をしてくれる人もいるし、何よりも静かなので、彼の研究事には最適なのだそうだ。
ただ、一つだけ奇妙なことが起こるらしい。

夜、部屋で寝ていると、ノックの音がする。
ドアを開けみると、暗い廊下には誰も居ない。
それだけでも不気味だというのに、このノックがあると部屋や廊下の気温がひどく下がってしまい、吐く息も白くなる。
例え夏場であっても歯の根が合わなくなるほど寒くなり、朝までまったく眠れなくなるそうだ。
だから、施設を利用する人達は、誰何の声に応えない夜中のノックは無視するのが決まりになっているのだという。



2015年10月15日

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part67∧∧


690 :本当にあった怖い名無し:2013/03/15(金) 12:26:30.57 ID:NmCoSW/F0

死んだ祖父に聞いた話。
祖父の祖母の時代というから、大正か明治だかの話だと思う。

祖母が住んでいた町で、ある朝、娘さんがいなくなった。
一緒に寝ていた兄弟たちも少しも気付かなかったそうだ。
町内で評判の美人だったから、町は騒然となった。
駆け落ちか、神隠しか、人攫いに攫われたかと、心当たりはおろか、川や山を探したが見つからない。
娘の母親は心配のあまり寝込んでしまったそうだ。

ある夜、母親の夢枕にいなくなった娘さんが立った。
突然姿を消したことを侘び、自分は嫁いだ身だからもう帰れないが、元気を出してくれと言ったそうだ。
母親は驚いて、「本当か?駆け落ちでもしたのか?相手は誰だ?都会の学生か?」と聞いた。
娘さんは首を振って、相手は言えないが、悪い人ではないからと言う。
母親はそれでも「一度でいいから帰って来い、悪いようにはしないから」と言ったが、
娘は、もう会えない、帰れない、自分は嫁いでしまったから、と繰り返した。
嘆く母親に、自分とわかる形見を残したから、きっと受け取ってくれと念を押して、娘は消えた。
身なりもいいし、やつれた風でもなかったが、ずっと口元を隠していたそうだ。

それから暫くして、家族が警察に呼ばれた。
犯人が警察に送りつけた挑戦状だと見せられたのは、一揃いの人間の歯だったそうだ。
ただ、左右の糸切り歯と対の下の歯がなかった。
親は町の人間は、それを見て納得した。
娘は器量良しだったから、山の神の嫁に取られてしまった。
嫁に行っていらなくなった歯を、形見代わりに返してきたんだと。
昔から何十年かに一度、そういうことがあったらしい。
それで、娘のいなくなった日を命日として、警察から下げてもらった歯を形見として墓に入れたんだそうだ。
警察では、そんな迷信が今時あるものかと随分捜査したそうだが、結局娘さんは見つからなかったんだってさ。

祖父の祖母は、昔語りに「女の子はあんまり器量よしでもいけない。山の神に取られるから」と祖父に言ったそうだ。


2015年10月13日

∧∧∧山にまつわる怖い話Part1∧∧∧


661 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/05 04:00

子供のころ、家族で山に行ったことがある。
山についたのはまだ朝方で、霧が辺りを覆っていた。
僕は親の言い付けを守らず、一人で山中に歩き入り、当然のように迷子になってしまった。

何時間歩き迷っただろうか。
太陽はすでに頭の上にあり、お昼を食べ逃した僕は半ベソをかきながら座り込んだ。
ふと気付いたら、泣いている僕の傍らに人が近づいてきた。
両親かと期待したのだが、まったくの別人だった。
奇妙な姿をしていた。毛皮らしい服と麦藁で編んだ帽子。
そして恐ろしく背が高い。僕の父より頭二つは確実に大きかったと思う。
話し掛けてきた。ひどく訛っていてよく分からない。
かろうじて「迷子か?」という語だけ聞き取れた。
うなづくと、しばらく迷った後、僕を連れ歩き出した。

なぜかすぐに見覚えのある場所に出た。
親の声も聞こえる。いつのまにかまた一人になっていた。
親はすぐに僕を見つけてくれた。


2015年10月09日

∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part68∧∧


798 :本当にあった怖い名無し:2013/04/18(木) 18:31:04.16 ID:Wq+zqyvm0

ざっと14年くらい前の話。
俺は奈良の天理市ってところに住んでたんだけどさ、当時5歳の俺は保育所に通ってたんだわ。
んで保育所の遠足で、天理市と桜井市の境目にある龍王山って所に行ったのよ。
この龍王山ってのが、奈良のハイキングガイドブックに載るくらいの山でさ、
標高も590m位だし、道も穏やかだし、更に城跡まであるってところだったんよ。



799 :本当にあった怖い名無し:2013/04/18(木) 18:32:27.76 ID:Wq+zqyvm0

ここから昔話になるけど、その城ってのが十市氏っていう豪族が建てた城なんだ。
まあそれなりに凄い城らしかったんだけど、戦国時代になって松永久秀に攻め滅ぼされて、
城主や兵士が燃え盛る城と一緒に恨みを飲みながら焼け死んだって史実があるんだ。

それから山の周りの村々で怪奇現象が起こるようになったらしい。
山頂から火の玉が下ってきて人々を焼き殺すっていう事件が多発して、武士やら力士が退治しようとしたんだけど、
武士は結局焼け死んで、刀を振り回してるうちに近くの石地蔵の首を切り落としたらしい。
力士は山に登ったきりで、村人たちが見に行くと蜘蛛の巣でがんじがらめにされて死んでたらしい。
村の人々は『じゃんじゃん火』って言って恐れたらしい。
今でも武士が切った地蔵が史跡として残ってるっていうような場所なんだ。


2015年08月27日

808 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/04/30 21:32 ID:ck6RUsKv

子供の頃、近所のおじいさんに聞いた話です。

そのおじいさんは若い頃一度事業に失敗し、実家の田舎に帰ったそうです。
その家には持ち山があり、色々謂れもあったらしいのですが、
若い頃に学業の為上京した彼は、その謂れなるものを全く知らなかったそうです。

さて、ある日彼が山を歩いており、ふと茂みを覗くと、一羽の兎が居たそうです。
しかし『兎だ』と思ったのは、単に耳が長かったからで、
実の所、見なれている『兎』とは大分違う生き物であったとの事。
毛もなく目も開いておらず、簡単に言うと『生まれたての子兎』のようだったとか。
しかし、大きさは紛れもなく野兎のそれであったそうです。
しかもよく見ると、その兎は酷く怯えており、彼が近付いても動こうともしません。
よく見ると、後ろ脚が罠にかかっているようでした。
罠と言っても彼の見た所、細い草に引っかかっている様にしか見えません。
彼は別に何の気もなく、罠を外してやったそうです。
そしてふざけて「恩返しをしろよ」と兎を見ると、
先に語った姿の醜悪さなものですから、突然腹の底からぞっとし、逃げ帰ったそうです。

2015年08月27日

∧∧∧山にまつわる怖い話Part6∧∧∧


321 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/02/01 20:56

先輩の話。

彼のお父さんの実家は山奥の小村で、すでに廃村となっている。
そこの村人の多くは、狩猟で生計を立てていたそうだ。
狩人たちは獲物を正式な名前で呼ばず、村独自の呼び名を付けていた。
鹿や兎などはヨツ、猿はフタツ。猪だけは別格で、クジラと呼ばれていたらしい。
鳥には特別な呼び名はなかったそうだ。

ある早朝、お父さんの家に村中の狩人が集まったのだという。
何やら深刻そうな顔で打ち合わせをし、皆で山に入っていった。
お父さんはまだ幼かったが、唯一つ憶えていることがあるそうだ。
「ミツが出た」
この台詞がくり返し述べられていた。

夕方、山に入った狩人が帰ってきた。
猟は成功したらしいが、なぜか獲物を誰も下げていなかった。
皆返ってくるなり、塩をまいてお清めをした。

それから間もなく、村人は村を離れ始めたという。
村が廃れるまで長い時間はかからなかった。

あの日、狩人たちが何を狩ったのか。

1 / 4123...最後 »
怖い話・怪談カテゴリー