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2016年04月01日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/07/07 14:06

今から17年位前の出来事です。

兵庫県の加西市に、一乗寺と言う水子供養のお寺があります。
そのお寺は山の上にあって、ふもとから階段を登る、地元では有名な心霊スポットの場所です。
高校3年の就職組で勉強もすることもなく、卒業を待つだけの時間に余裕があり、
仲の良い友達と毎晩の様に遊びほけていた。

ある時、俺(T)が車の免許を取っていて、
「今日はスリリングな夜を味わいたい!肝試しに行こう!」と友達3人を誘い、一乗寺に行く事になりました。
その時、僕はバイトをしていて、バイトが終わってから晩御飯を食べてすぐさま遊びに行ったので、
時間は23時位だった思います。
助手席はH君、後部座席の2人はM君とS君です。

道中迷い、深夜0時30分には一乗寺のふもとに着いたと思います。
ふもとの広場に車を止め、やっぱり怖いので足がすくんでいた時、
1台の車と2台の単車(ヤンキーが乗る様な)があるのに気づきました。
H「先客が居るで」
S「女の子も居るで、山の頂上付近でキャーキャー聞こえるわ」
M「ヤンキーでも怖がるねんな!?男もキャーキャー言ってるで」
俺「どうする?俺達だけやったら怖いから一緒に後を付いて、怖さ紛らわすか?」
H「そうしよう」
俺「急ごう!」
早足になりました。

2016年03月29日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「まほろばさん」 2008/07/27 19:00

あまりにも私の周りで不運が続いていた。
記憶にあるうちでは、飼っていた犬が車にはねられて死んだのが最初。
姉が会社をクビになる。兄が離婚する。父が倒れる。祖父が死ぬ。私も車にひかれて入院。
些細なことを挙げればきりがない。いくらなんでもツイてなさすぎる。

見舞いに来てくれた大学の友人が、私を見るなり「憑かれてるね~」と一言。
その友人は霊感があるらしく、私のすぐ隣りにドス黒いのが見えるという。
「でもね」
友人が続ける。
「あんた守られてるよ。あんたに憑いてるのと、あんたの守護霊が闘ってる。
 その守護霊いなかったら、とっくに死んでるよ」
守護霊と聞いたとき、母のことだと思った。
私が小学5年生のときに病死してしまった母。もうおぼろげな記憶しかないが、優しかった母。
死んでも私を守ってくれてるんだ。

退院した後、本当に久しぶりに母の墓参りに行った。
最後に墓参りに来たのは三年以上前だったか。
墓に線香を立てて、
お母さん、守ってくれてありがとう。どうか、私たちのことを守ってください。

それから、私の周りで不運なことが起こらなくなった。

見舞いに来てくれた大学の友人に会うと、
「お~、守護霊さんがやっつけたみたいだね」
「ホント!?…お母さん、ありがとう」
そう言ったとたん、その友人がギョッとした。
「…あんた、見えてたの?」
「見えないけど、守護霊って私のお母さんでしょ」
友人は少し黙っていたが、私に本当のことを教えてくれた。
「あんたに憑いてたのは、あんたの母親だよ。そして、守護霊は犬だね」

誰も仏壇の前で手をあわせず、誰も墓参りに来なくて、なりたくもない悪霊になってしまった母。
それから私は毎日線香をあげ、月に一度必ず墓参りに行っている。

2016年03月29日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2007/12/17 14:24

去年の調度今頃、忘年会シーズンのときです。
その日は私の会社の忘年会で、終電に乗った時でした。
帰宅ラッシュとは逆方向だったんで、車内はガラガラ。
しばらくしたら、車両に私とくたびれたサラリーマンの二人だけになった。
そのサラリーマンは、私から一番離れた両端のシートに座って居眠りしていた。相当疲れてるか、酔っ払ってたんだろう。
私もちょっと眠かったから目を閉じた。
5~6秒経ってふと目を開けると、サラリーマンがシート一列分だけ私のほうに移動してるように思えた。
特に気になることもなかったので、私はまた目を閉じた。
数秒後、なにか嫌な感じがして、目を開いた。
今度はさらに一列こっちの方へ移動してた。
スリでもやらかしたらとっ捕まえて駅員に引き渡してやろうと思い、俺は半目を開けて寝たフリをしてみた。
案の定、サラリーマンは俺が目を閉じたのを確認して立ち上がった。
こっちへ来るか?と思ったが、そうじゃなかった。
サラリーマンは、そのまま車両の真ん中でクルクル回り始めたんだ。
そして、回りながら、
「騙されないぞ~騙されないぞ~狸寝入りなんかに騙されないぞ~」ってつぶやき始めた。
さすがに怖くなって、そのまま寝たフリをし続けて、次の停車駅で逃げるように電車を降りた。
サラリーマンは追っては来なかった。

それ以来、終電には乗らないようにしてます。

2016年03月27日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/10/17 01:58

この話は十数年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。
かなり長い上に自分が書き込みに慣れてない為、読みにくい部分もあると思いますがご容赦下さい。


全ての始まりは小学3年生の時でした。
兄と兄の友達3人に誘われて、
この町で大人たちから『絶対に近づくな』ときつく言われていた場所に、内緒で行く事になりました。
その場所とは、今は誰もいない寂れた神社で、子供ながらにかなり不気味で嫌な感じがしました。
本当は乗り気ではなかったのですが、兄たちに半ば強引に誘われる形で行く事になり、仕方なく行くといった感じでした。
決行当日の昼に、自分と兄は少し様子見に現地に行きました。
するとその場所に、
最近この町に町役所だか町長だかから仕事を頼まれてやって来たらしい、20代半ばくらいの男性がいて、
「君達、ここには何があっても絶対に来ては駄目だよ、近づかない方がいい。早く戻るんだ。いいね?」
と言われ、追い返されてしまいました。

しかし兄達は、その夜に計画を実行してしまいました。
その神社は、町の高台から伸びる坂を上がった所にあります。
その坂には鳥居が幾つも連なっており、かなり不気味でした。
最初は皆固まって歩いていたのですが、誰かが「別行動しよう」と言い出して、
兄と自分、兄の友達3人に別れて行動する事になりました。
そしてしばらく歩いていると、急に周りの空気というか空間自体というか・・・とにかく何かが変わりました。
自分は兄に『帰りたい』と言おうとしたら、
「帰るぞ、今すぐに」と兄がいきなり言い出し、自分の腕を引っ張って引き返しだしました。
あと少しで鳥居という所で兄が立ち止まり、正面を見て震えていました。
自分も恐る恐るそこを見ると、子供が数人ほど自分らの進路を遮る様に立っていました。
その顔を見ると、皆半ば白目を向いて無表情でした。
兄は恐怖に耐え兼ね、叫びながら自分を引っ張って走りだしました。
子供たちを突っ切り、もう出られると思った瞬間、兄が悲鳴を上げて倒れたんです。
自分が兄の方を見ると、なんと先程の子供たちが兄にしがみついていたんです。
自分は何とか逃げて助けを呼ぼうとしましたが、体が動きません。
自分の下半身がやたら重い事に気づき、目を向けると、
なんと、白目を向いて歯を剥き出しにした老婆が、腰にしがみついていたんです。
自分は恐怖というより死を覚悟しました。

2016年02月19日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/09/18 19:31

生まれは都市圏だけど、まだ緑が多かったころなので遊び場には事欠かなかった。
家の近くに大きな空き地があって、毎年盆踊りをそこでやっていたのを覚えてる。
その空き地が潰されて大きな工場が出来たときに、自分の遊び場所がなくなってすごく悲しい思いをした。
そんな頃の話。

小学校の頃はやんちゃだった。いつも悪戯ばかりして怒られている様な。
そんな俺と同じようにやんちゃなNとY。
3人で遊んでいれば何でも出来そうな気がしたもんだよ。

夏休みのある日、自転車で川を遡って行って、水のきれいなところで川遊びをしようってことになったんだ。
朝から自分たちでおにぎり作って、水筒に麦茶詰めて、リュックを担いで、一生懸命自転車を漕いでさ。
そういったちょっとした冒険旅行みたいなことは誰でもするだろ?俺たちもそう。
それで、朝早くから3人集合して川を遡ったんだ。
もちろん川原を遡っていくのは無理だから、川に沿った道を延々と。

時には迷いながら2時間ぐらい遡った山のふもとで、ちょっと休憩しようってなったんだ。
もちろんそこは知らない町でさ、電柱には『五木町』って書いてあった。
面白いのは、同じ色の青い屋根、同じ大きさの家がいっぱい並んでたのをよく覚えてる。
おかしいな?とも思ったんだが、それでも3人いれば楽しくって気にならなかったな。
自転車を川沿いの道の端に寄せて止めてから、俺たちは川原に降りた。
天気は少し曇ってたけど、蒸し暑いうえに自転車漕いでたせいもあって汗でベタベタ。
一刻も早く川の中で体を冷やしたいって思って川の方へ向かったんだけど、
そこにはその町の住民らしき人が20人くらい、大人も子供も集まってなんかやってるんだ。
一言も話しをせずに黙々と作業をしてる感じ。
大人も子供も。老若男女を問わず。
土を掘ってるように見えて、何となく異様な光景に思わず俺たちの足は止まってしまった。
そして、示し合わせたかのように一斉にこっちに向けられる数十の瞳。
今でもハッキリ覚えてる。
その瞳にはこう、なんて言ったらいいのかな?生気的な物が無くって虚ろな感じだった。
そう思ったか思ってないかのところで、その集団の中から小さな女の子の声で、
「…のおにいさんが来たね」って聞こえた。
その瞬間、ホントに瞬く間に、今まで生気が無かったのにすごく優しい顔になって話しかけてきたんだ。
「どっから来たんだ?」とか、「3人だけで来たのか?そりゃすごい!」とか。
オレとNはそのギャップが怖くなって、あまりしゃべる事が出来なかったんだけど、
人見知りをしないYはいつの間にか溶け込んで、笑いながら話しをしてる。
周りの住人もニコニコしてるし、
俺たちに「疲れただろ?」とか言いながら、紙コップに入れたお茶とかお菓子とか出してくれる。
最初は警戒していた俺もNも段々慣れて来て、お茶やお菓子をもらっていろんな話をした。
「今日はこの町でお祭りがあるから、よかったら参加していきなさい」とか言われて喜んでたっけな。

2016年01月29日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/06/15 22:29

これは今から約15年前、南伊豆の小さな村で私が実際に体験した、怖いというより少し不思議な話です。

小学3年生の夏。私たち家族(父・母・私)は、お盆休みを伊豆のK村という場所で過ごすことになった。
かつては漁業と民宿業で栄えたこともあったようだが、今では過疎化も進み人口わずか百人足らずの小さな村である。
私の母はこの村の出身だが、幼い頃に東京に引っ越してしまったため、現在は遠い親戚が残っているだけだ。
それでも、田舎の村というのは親戚間のつながりが強く(村人のほとんどが親戚なのだが)、
着いた翌日には顔を合わせていない人はいないのではないかと思う程、
私たちが泊まっている民宿(これも親戚の家)を、たくさんの人が訪ねて来た。
子供の私にとって、見知らぬ大人たちに会うことは楽しいものではなかったが、
この民宿に同い年の女の子(Mちゃん)がいたので、退屈な思いをすることはなかった。

村に来て4日目の夜。
私たち家族は、この村のお盆の恒例行事に参加することになった。
お盆の行事と言えば、夏野菜で動物を作って飾ったり、玄関の前で火を炊いてご先祖様をお迎えしたりと、
地方によってさまざまな風習があると思うが、この村の行事は一風変わったものだった。
まず、フラフープぐらいの大きさがある数珠を、大人たち5,6人が横にして持ち、その中に子供が入る。
この年、数珠の中に入ったのは私とMちゃんだった。
そして、その状態のまま、お経とも歌ともつかない不思議な言葉を唱えながら、数珠を回しつつ村を練り歩くのだ。
村には都会の街のような街灯やネオンもなく、真っ暗な道を提灯の灯りを頼りに歩いていく。
正直、私は逃げ出したいほど怖かったのだが、
隣で平然と歩いているMちゃんがいる手前、そんな泣き言をこぼすわけにもいかず、
ただただ大人たちの不気味な声を聞きつつ、暗い夜道を歩き続けるしかなかった。

2016年01月05日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「弓月さん」 2009/11/16 20:49

怖いというよりちょっと不思議な話です。
会社のK子さんという同僚から聞いたお話で、彼女が実際に体験したお話です。


K子さんは先月の末、妹さんと二人で箱根の温泉旅館に行ったそうです。
その旅館は古くて由緒ある旅館。文豪が定宿にしていたような旅館、といえば雰囲気は分かってもらえるでしょうか。

二人は温泉も気に入り、お食事もおいしくいただいた後、部屋でくつろいでいました。
しばらくして、どちらからともなく、階下へ行ってお土産でも見て近くを散歩でもしようと言い出し、
二人はそろってロビー階へ降りました。
途中、何人もの仲居さんたちとすれ違いました。
ビール瓶のケースやスリッパがたくさん並んだ広間があり、閉じられた襖の向こうからにぎやかな声が聞こえてきます。
「宴会だね」
「そうだね」
とりとめもない会話をしつつ、二人はロビー階へ到着。
ロビーといっても、従業員が常時いるようなホテルとは違い、ひっそりとしていました。
二人は、そこでお土産や宿の歴史が書かれたパンフを見たりし、
その後お庭を散歩して、夕食後のひとときを過ごしました。

そして数十分たった頃、肌寒くなったので部屋へ戻ろうということに。
二人は階上の自分たちの部屋へ向かいます。
ところが、自分たちの部屋がみつからないのです。
さほど大きな旅館でもなく、たいして複雑な造りでもないにもかかわらず、何故か部屋にたどり着けない。
「この年で迷子になるなんてね~」
仲居さんか誰かに尋ねようと、きょろきょろ辺りを見回す二人。
その時、妹さんが言いました。
「おねえちゃん、なんか変じゃない?」
そう言われてK子さんも気づきました。
辺りがいやに静かなのです。
宴会が催されていたはずなのに、廊下には仲居さんの姿はありません。
かの広間の前には、スリッパやビールケースこそ並んでいるものの、宴会の声もまったく聞こえない。
辺り一帯、人の気配がないのです。
訝しく思いながらも、二人は廊下や階段を行きつ戻りつ自分たちの部屋を探しました。
「ねえ、こんなとこに廊下あったっけ?」
「ドアの造りが、私たちの部屋がある階とはちがうよね」
「ここ、さっきも通らなかった?」
そういえば、踊り場で見た盛り花や絵画もどこか記憶と違う。
若冲のような絵だったのが、竹久夢二の美人画に変わっている。
別の場所で見たものをここで見たと勘違いしてるだけだろうか。

最初こそ迷子気分を楽しんでいた二人でしたが、だんだん怖くなりはじめました。
降りた階段とは別の階段を上ったり、その逆をしてみたりを繰り返していると、
予想とはちがう様子の廊下に出てしまうこともありました。
「動けば動くほど、ここがどこだか分からなくなる……」
「さっき、踊り場こんなに狭かった?」

そしていよいよパニック寸前、というところで、その人は突然現れました。
「どうかなさいました??」
振り返った二人の目の前には、茄子紺色の丹前を羽織った初老の女性が立っていました。
不思議そうにそう尋ねた女性に、ふたりは安堵の面持ちで言いました。
「私たち、自分の部屋が分からなくなっちゃって」
しかし、それを聞いた女性は、さも可笑しそうにカラカラ笑うだけで、そのまま行ってしまったんだそうです。

2015年12月28日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「玉梓さん」 2009/05/06 16:57

私は今まで、度々ちょっとした不思議な体験をしてきました。
その時の事を時々書きたいと思うので、長くて拙い文章ですが読んで頂けたら嬉しいです。
それでは…


私が小学4年生の時の話です。
私にはずっと前から時々思い出す光景がありました。
夢で見た事があるのか、その辺は不明でしたがこんな光景です。

古びた家の和室(仏間と居間の二間つづき)で4~5歳くらいの女の子が二人、仲良く遊んでいます。
それを一人のおじいさんが、目を細めて微笑みながら見ています。
おじいさんは顔色が悪く痩せており、縁側にある椅子に腰掛けていました。
浴衣を着ていて布団も敷いてあったので、身体の具合が良くないのかも知れません。
因みに、そのおじいさんを、私は何処かで見かけた事がある様な気がします。
何処で会ったかは定かでは無いのですが…。
そのおじいさんが二人の女の子に何か話しかけ(何を言ったのかはよく分かりません)、立ち上がって、
仏間の隅にひざまずいて、手招きをして女の子達を呼びました。
二人は嬉しそうにおじいさんに走り寄っていき、ひざまずいているおじいさんを囲んで覗き込んでいます。
おじいさんは古い蓋付きの缶を持っていて、その蓋を開けるとお菓子が沢山入っており、
女の子達に二つ三つ手渡しました。
女の子達は喜んで、部屋の中を小走りしてまた遊びに戻り、おじいさんは微笑みながらまた眺めている…

という、特別な事は無く、ごく日常的な光景です。
けれどそれをいつ見たのか、誰なのか、夢なのか何なのか、全てが謎でした。
ただその光景は、人の声や音がほとんど聞こえない(それとも思い出せない?)のですが、
時々女の人の笑い声や、「良かったね」という言葉が聞こえたりしていました。
姿は見えず、その女の人は声だけですが、とても優しい落ち着く声で、それだけは耳に残っていました。
そんな内容をずっと前から…記憶に残っている限りでも、保育園児の頃には既に思い出していたのです。

2015年12月17日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「鳴門金時さん」 2009/07/08 03:04

うちの亡くなった母は霊感があったらしい。
『らしい』と言うのは、私は見えないから、母の能力が本物だと断言は出来ないからです。
そんな母から聞いた話。

母が友人と県内にある博物館に行った。
博物館に行くのは初めてだった母は、1つ1つ展示品をじっくり見ていました。
『これは何かしら?』と母が思っていると、「これは○○で△△に使う物です」と丁寧に説明してくれる人がいた。
見ると、戦国時代の兵士の格好をした男がいた。
他にも武士やお姫様など、展示品の時代にあわせた人物がいて、展示品の説明をしてくれた。
『面白いサービスしてるのね』と思っていると、友人から「あんた誰と話してるの?」と言われて、
やっと霊だと気付いたそうです。

「ハッキリ見えてるから、霊とは思わなかったわよ~。
 『これは姫の嫁入り道具で、私が運びました』とか、『これは私が使っていた物です』とか言うから、
 設定が細かいとは思ってたんだけどね」

その博物館。私はまだ行った事ないんですけど、私が行っても見えないんだろうなぁ。

2015年12月16日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/02/19 04:10

以前に住んでいたマンションでの話です。

11階建ての割と新しいマンションで、私は9階の部屋に住んでいました。
当時は勤めていた会社が遠かった事もあり、帰宅するのは11~12時頃がほとんどでした。
時間が時間なので、いつも駅からマンションまでの夜道が怖かったんですが、
その時はまだ住み始めたばかりだったので、我慢して生活していました。

しばらくはそうして何事もなく過ごしていましたが、一年程経った時の事です。
その日もいつものように遅くなり、マンションに着いた時には12時を過ぎていました。
疲れと眠気でぼーっとしながらエレベーターの前に行くと、エレベーターは3階で止まっています。
ボタンを押し降りてくるのを待つと、3階からなのですぐにきました。
ドアが開き、乗り込もうとした瞬間、思わず叫びそうになりました。
中に能面が置いてあったのです。
種類などは詳しく知らないんですが、よく見る女性の面です。
それがエレベーターの床にぽつんと置いてありました。
その不気味さにすぐドアを閉め、夜中にも関わらず夢中で階段を駆け上がり、大急ぎで部屋に戻りました。
「なにあれ…いたずら?」
嫌なものを見ちゃったなぁと気分が悪くなりましたが、疲れもあり眠かったので、その日はあまり考えず寝ることにしました。

翌日、出勤時に嫌々ながらもエレベーターを確認しましたが、何もありませんでした。
「やっぱり誰かのいたずらだったのかなぁ」
気にはなったものの、とりあえず会社に向かいました。

仕事を終え、その日も帰りは12時を過ぎていました。
マンションへ着く前から昨夜の事が思い浮かんでしまい、少し怖くなっていましたが、帰らないわけにもいきません。
マンションに着き、エレベーターを確認すると、昨夜と同じでした。3階で止まっているのです。
「また…?なんで…?」
嫌な感じはしましたが、部屋は9階なのでやはり階段よりもエレベーターが楽です。
単なる偶然かもしれないし…と思い、ボタンを押しました。
昨夜同様、エレベーターはすぐに降りてきてドアが開きます。
恐る恐る中に目をやると、一瞬で全身に鳥肌が立ちました。昨夜と全く同じだったのです。
女性の能面がぽつんと置いてある。

恐怖を感じた私はすぐにマンションを飛び出し、ある友人の家に向かいました。
その友人は関西出身で、若い頃いわゆるレディースだったためか、何があろうとも全く動じない肝の据わった子でした。
ただ、お母様が強い霊感体質だそうで、彼女もその血を受け継いでいるのか、
関西にいた頃は心霊体験をよくしていたそうです。
私にとっては彼女が一番の付き合いであり、何かあった時などはいつも彼女に相談をしていました。
その時は夜中ということもありびっくりしていましたが、私はとにかく事情を説明しました。
「能面……?」
能面がわからなかったようだったのでうまく伝わりませんでしたが、話自体は信じてくれました。
「邪魔!って蹴りいれたったらええんちゃう?」
「怖くて触れないよあんなの!」
私は怖くて仕方なかったので、翌日仕事が終わったら一緒に帰ってほしいと頼み込みました。
友人は「ええよ~」と軽い返事でOKしてくれ、
その日は泊めてもらう事にし、翌日の仕事帰りに一緒に来てもらうことになりました。

そして翌日、仕事を終え駅で待ち合わせた友人とマンションに向かいました。
「ほんまにおったらどうする?邪魔!ってしばいてええんかな?そしたらもう一生会うことはないな!」
「あったら困るけど、そんな事しても困るよ!ほんとに怖いんだから!」
なぜかはわかりませんが、能面を人だと思っている友人が羨ましく見えました。
マンションが近づくにつれ不安を感じながらも、友人との会話で少し恐怖感は薄れていました。

程なくしてマンションに着き、エレベーターに近づきます。
私はどうしても見たくなかったので、マンションの入り口で待っていました。
友人が一人でずかずかと入っていき、エレベーターの前で止まります。
少し眺めてから、友人が振り返り聞いてきました。
「あれー?あんたの話じゃ、3階で止まってるんちゃうかった?」
「うん…昨日も一昨日も3階だった…」
「今1階にきてるで?」
「えっ?」
駆け寄って見てみると、確かにエレベーターはすでに1階にきていました。
もちろん能面もありません。
「能面おらんなぁ…」
開ボタンを押しながら、友人が中を見回します。
「嘘じゃないよ!ほんとに昨日と一昨日はあったんだもん!」
意味がわからず、私は少し苛立ちまじりに怒鳴ってしまいました。
「今日は用事でもあったんかの~まぁおらんみたいやからええやん。無視してあんたの部屋いこや」
そう言って彼女は私の手を取りエレベーターに乗り込むと、3階のボタンを押しました。
「ちょ、ちょっと!!」
私はすぐに出ようとしましたがドアは閉まってしまい、上へ上がっていきます。
「あ、間違えた」
「3階じゃないよ!9階だよ!!」
「ごめんごめん、わざとやで!」
友人に突っ掛かりましたが、悪怯れる様子は少しもありません。
エレベーターはすぐに3階へ着き、ドアが開きました。
友人が身を乗り出し辺りを見回りますが、私はなるべく友人だけを見るようにしていました。
「部屋行ってまうでぇ!」
それはかなり大きな声で3階中に響いたと思います。夜中の12時過ぎでした。
「何言ってるの?何言ってるの!?」
「ふふっ」
この時の彼女の満面の笑みは今でも忘れません。

私の部屋へ行った後は少し話をしていましたが、2時をまわったところで寝ることにしました。
何もなかったとはいえ、やはり気味悪く感じていたからです。
「ほなおやすみ」
「おやすみ」
友人がいるおかげかすぐに眠れたと思います。

どれくらい時間が経ったか、ふとある音に気付き私は目を覚ましました。
ピンポーン、ピンポーン
チャイムが鳴っていました。
時計を見ると3時半…人が尋ねてくる時間ではありません。
「ねぇ、誰かいるよ…ねぇ起きて!」
必死で友人を起こそうとしますが一向に起きる気配がなく、その間もチャイムは鳴り続けています。
どうしよう…と恐怖でいっぱいになりながら、私は玄関に近づいてみました。
とても外を覗く勇気はなかったので、ドア越しに「どちら様ですか?」と小さな声で聞きました。
チャイムが止み、女性の声で応えてきました。
「3階の○○と申しますが…」
全く心当たりのない名前で、そもそもマンション内に知り合いはいません。
「あ、あの…お部屋を間違えてませんか?」
そう言うのが精一杯でした。
すると、
「3階の○○と申しますが…」
「私の顔、知りませんか?」
「私の顔、知りませんか?」
「エレベーターで見かけませんでしたか?」
「私の顔、落ちてませんでしたか?」
機械のような無機質な声で、一定のリズムで聞こえてくるようでした。
もう恐怖で頭が真っ白になり、ドアノブを必死で握りながら震えるしかありませんでした。
「3階の○○ですが、私の顔、知りませんか?」
「私の顔、知りませんか?」
「エレベーターで見かけませんでしたか?」
「私の顔、落ちてませんでしたか?」
延々と繰り返している言葉に、本当に気が狂いそうになりました。
「何も知りません!帰ってください!!」
半泣きで何とかそう叫び、震えながらずっとうずくまっていました。
「私の顔、知りませんか?」
何度繰り返しても声の調子や言葉の間隔などが全く同じで、一定のリズムで聞こえてくるのです。
「何も知らないです!!」
私は半ば錯乱気味だったと思います。
泣きながら震えながらうつむきながら必死で叫びました。
その時、ようやく友人が目を覚ましたようで、私の方に気付きました。
と同時に、突然声が止んだのです。
元の静けさに包まれ、そのまま動けませんでした。
「なんやねん…誰やねんボケ…」
友人が眠たそうに目をこすりながら、こちらへ歩いてきました。
私はとっさに台所から包丁を持ち出し、それを握ったまま玄関の前で固まっていました。
万が一中に入ってきたら…と考えての無意識の行動だったと思います。
本当に恐ろしくて仕方ありませんでした。
ところが、「コラァ!!」と突然友人が怒鳴り、私を掴んできたのです。
そして包丁を奪い取り、思いっきり頬をひっぱたかれました。
「なんでや?なんで死ぬんや?」
訳が分からずぐいぐいと体を揺らされましたが、何とか声を絞りだし「玄関…玄関の外…」とだけ言う事ができました。
「玄関の外?外がどうしたん?」
そう言うと友人は立ち上がり、玄関の外を覗きました。
「何もないで?」
私はもう何が何だかわからず、ただ泣きじゃくるしかありませんでした。
その夜は友人に付き添われながら朝まで起きていましたが、結局その後は何もありませんでした。

茫然と朝を迎えた私たちは会社を休み、ひとまず友人の家に移動しました。
だんだんと落ち着き、友人に何があったかを話したのです。
すると、
「大体分かるわ~あの時ほんまは玄関の外におったからな」
「えっ!?」
「あれがやばいゆうよりも、あんたの様子の方があかんと思て言わんかった。
 自殺するとこかと思たぐらい、あんたやばかったしなぁ」
友人は玄関の外にいたものを見たらしいのですが、私の様子が尋常ではなかったので黙っていたのでした。
「…何が見えたの…?」
「あんたあれだけパニックやってんから、聞かんほうがええと思うけど、まぁ一個だけ教えたるな!
 あんたがひたすら言われてたゆう言葉な、今聞いてわかったけど、それ…そのままの意味やな。」
その一言で私はゾッとしました。友人が見たものが想像できたからです。
それ以上は聞く気になれず、友人も何も言わずにいてくれました。

その後はしばらく彼女のとこでお世話になり、少ししてあの部屋は出ました。
今でもエレベーターには乗れず、必ず階段を使います。
能面もまともに見れなくなりました。
ちなみに、あの声が言っていた名前の方は3階にはいませんでした。
あんな恐怖は二度と味わいたくありません。

そう思っていたのですが、これ以来この友人とは色々な体験をするはめになってしまいました。
また、彼女のお母様との体験もあります。
機会があればまたお話出来るかも知れません。
彼女もお母様もどこか変わった人なので、文章にするとどうしてもネタみたいな話になってしまうものばかりですが…

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