2016年04月01日

原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」 2009/07/07 14:06

今から17年位前の出来事です。

兵庫県の加西市に、一乗寺と言う水子供養のお寺があります。
そのお寺は山の上にあって、ふもとから階段を登る、地元では有名な心霊スポットの場所です。
高校3年の就職組で勉強もすることもなく、卒業を待つだけの時間に余裕があり、
仲の良い友達と毎晩の様に遊びほけていた。

ある時、俺(T)が車の免許を取っていて、
「今日はスリリングな夜を味わいたい!肝試しに行こう!」と友達3人を誘い、一乗寺に行く事になりました。
その時、僕はバイトをしていて、バイトが終わってから晩御飯を食べてすぐさま遊びに行ったので、
時間は23時位だった思います。
助手席はH君、後部座席の2人はM君とS君です。

道中迷い、深夜0時30分には一乗寺のふもとに着いたと思います。
ふもとの広場に車を止め、やっぱり怖いので足がすくんでいた時、
1台の車と2台の単車(ヤンキーが乗る様な)があるのに気づきました。
H「先客が居るで」
S「女の子も居るで、山の頂上付近でキャーキャー聞こえるわ」
M「ヤンキーでも怖がるねんな!?男もキャーキャー言ってるで」
俺「どうする?俺達だけやったら怖いから一緒に後を付いて、怖さ紛らわすか?」
H「そうしよう」
俺「急ごう!」
早足になりました。



一乗寺は夜間侵入者を防ぐ為、いたる所にサーチライトをしかけてありました。
懐中電灯も持たず来た俺たちには都合が良かった。
階段の中腹には3つ4つ小さなお寺がありましたが目もくれず、
ヤンキー達に合流したかったので、早足で階段を登っていました。
頂上ではまだヤンキー達の声が、
「見てん、地蔵ぎょうさん並んでて気持ち悪いわ」

俺達が頂上付近に辿り着いた時は、ヤンキー達は堪能したのか、
「そろそろ降りよう」と、山を下る準備をしていました。
Hがヤンキー達に「怖い箇所ありましたか?」。
ヤンキーの女子が、
「もうチョット上の方、地蔵1体、頭無いのがあるで。あと、コケぎょうさん生えてるから、コケルで。気つけや!」
俺達は「ありがとうございます」って返して、見送っていました。

ヤンキー達の姿が見えなくなった時、
S「25才位の、おっさん、おばはんやん」
M「え~歳してヤン車で暴走すなよ!」
って、けなして笑った記憶があります。

H「どれどれ?おばはんの言ってた、お地蔵さんどれや!?」って探していたのですが見当たらず。
確かにお地蔵さんはたくさんあるのですが・・・
もうその頃には、先客のヤンキーにも触れ合えたし、怖さや緊張感が無かった。
結構な時間、頂上付近で頭の無いお地蔵さん探したのですが見当たらず、降りようと考えていた時・・・
下の方から「ブオン、ブオン、ブオン、ブオン・・・」と、
ヤンキー達がふもとに着いて、単車のエンジンをふかしている音が聞こえた。
俺「しらけた、スリリングな気持ちにならん。もう降りよう」
H「そやな、もう怖く無いし。早足で階段登って足だるいから、すっくり降りよ」
と、山を降りる事にした。

登る時に見過ごした3,4個の小さなお寺も見ながら降りて行ったのですが、
相変わらずヤンキーの単車が「ブオン、ブオン、ブオン、ブオン・・・」。
S「祟られるぞ!罰あたりが!」
今考えると、充分俺達も罰当たりな事してるし、スリリングを味わいたいが為に、水子供養の寺を夜中に散策してるし。

もうすぐふもとって気がゆるんだ時、
女の声で「キャーーーー」って、下のふもとから聞こえた。
男の声で「うわー」「やばい、逃げろ」って声もしてきた。
俺達内心、近所の苦情で警察が来たなって思っていました。
M「だいぶん長い間バイクでふかしてたから、警察もそら来るわ!」
S「ほら罰当たったわ」

俺達がふもとに着いた時、単車が一台エンジンが掛かったまま倒れていたのが目に付いた。
H「逃げるのに相当必死やったみたいやな!?単車捨てて逃げたみたいやな」
S「罰当たったんや」
M「せっかくやから、ちょっと単車乗る?」
俺「そやな。警察ちょっとの間、来ないやろうから乗るか」
って、俺が単車を触ろうと単車に近づいた時、SがMにゴソゴソと耳打ちしてるのにも目に入った。
すぐしてMの顔がコワバッテきた。怯えている感じだった。
俺はお構いないに単車に触ろうとした瞬間、
Hが「T!帰るぞ!!」と、大きな声で怒鳴った。
Mが「ちょっと、やばいって!」と怯えながら、震える足でゆっくりゆっくり俺の車に戻ろうとしていた。
Sが「T!車の鍵出してすぐ車のエンジン掛ける様にしとけ。車戻るぞ!!」
俺はわけが分からず、でも友達の顔がこわばって、尋常で無い事は察したので、急いで車の鍵を開け飛び乗った。
S「早くエンジン掛けろ」
M「早く掛けろって」
皆から急かされているんだけど、俺も車の免許取立てで、夜中で車内真っ暗で、鍵が鍵穴になかなか入らない。
モタモタ・・・
皆が気が狂いだして、
「早く!!」「早く!!車出してくれ!!」
それでもモタモタ・・・
そんな中、Mが「やばい!コッチ来た!!」。
Sも後ろを振り返り、「T!すぐそこ居るネン!!早く車出せ!!」。
尋常では無いほど皆が焦って、気が動転していた。
そんな中やっと鍵穴に鍵が入り、エンジンを掛け、急発進させる事が出来た。

M「やばかったって!T!単車がこけていたすぐ横の電話ボックスに、人が居ったん気付かんかった?」
H「人では無い」
Sは後ろを気にして、ず~っと後ろを見ている。
俺「全然見えへんかったで!どんな人?」
H「透けている女の人」
M「車乗った瞬間、追わえて来たん、かなり焦ってわ」
Sはまだ気が動転してて黙り込んでいる。
俺「見えへんって、逆に怖いヤン」
H「単車に触ろうとしたから、Tが一番近くにまでいたんやで!」
俺「怖すぎるやん。電話ボックスもチャンと見たけど、そんな人居らんかったし」
Sの気も落ち着いたのか、
「多分あのヤンキーの人も、あの女の人見て逃げたんやで・・・」


おしまい。

どうでした?俺的にあんまり怖くない本当の出来事でしたけど。
ヤンキーの人も見ていたのなら、何故俺だけ見てないのでしょうか?不思議でなりません。
それ以来友達3人は、この話をしたがりません。見えてるからね!!??
俺も友達3人もイッタッテ健康です。
でわ!

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